青森県つがる市にある高山稲荷神社。あまりにファンタジックな赤い鳥居のトンネルは、まるで夢の中の風景のよう。トンネルを抜けたらどこか知らない場所にたどり着きそうです。
気後れせずに、頑張って上ろう!
高山稲荷神社(たかやまいなりじんじゃ)は五穀豊穣、商売繁盛の神様として霊験あらたかな神社です。さて拝殿へと向かうと立ちふさがるのが、高~い階段。これを上るのかと思うと帰りたくなるかもしれませんが、頑張って、頑張って。
メインはここじゃない
五穀豊穣、海上安全、商売繁盛の御利益がある高山稲荷神社拝殿。確かに立派ですが、これが珍スポットのメインじゃないんです。この時点でかなり息が切れるので、お参りしたら引き返す人も多いらしいのですが、それはいけません。この先が面白いんですってば。
無数の鳥居がたち並ぶ広場!
ここを過ぎると急に開けた広場に出ます。そう、ここが真骨頂。朱塗りの鳥居がこれでもかと並んでいるんです。日本庭園自体も素晴らしいのですが、この真っ赤な鳥居の隊列に度肝を抜かれます。
伏見稲荷大社とは違った面白さ
この並んだ鳥居を見て京都の伏見稲荷大社を思い出した方もいらっしゃるでしょうね。あの赤の迷宮・伏見稲荷大社は重厚感たっぷりなんですが、ここの鳥居はなんだかおもちゃっぽくて可愛らしいのですよ。
『オズの魔法使い』を思い出しました
この鳥居のトンネルをくぐって歩いていると『オズの魔法使い』を思い出しました。あれはYellow Brick Road(黄色いレンガの道)でしたね。こっちはRed-painted Arch。別世界につながっているかのような現実感のなさ。夢の中の風景みたい。
あまりにファンタジックな風景
美しく整えられた日本庭園に真っ赤な鳥居の道が、『オズの魔法使い』の童話的な風景と重なるんです。あまりにファンタジックな赤い鳥居のトンネル。トンネルを抜けたらどこか知らない場所にたどり着いているような気もします。
引き返すのはもうちょっと待って!
「さて、鳥居のトンネルも見たし帰ろうか」と引き返すのはもうちょっと待って。この先にある小神祠公園も不思議な場所なんですよ。
引退した祠がずらりと並ぶ
小神祠公園は、もう引退した祠(ほこら)が東北地方から集まってくる場所です。もう奉る人がいなくなったり、老朽化したりしてお参りが絶えてしまった祠。毎年毎年8月10日にお祓いをして、神様がいなくなったカラッポの祠が並んでいるんですね。
今までお疲れ様でした
現役を退いた神様のお使いのキツネたちもここでのんびり老後を過ごしています。「今までお疲れ様でした。どうぞごゆっくり」とキツネの肩をポンと叩きました。(2006年06月03日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
高山稲荷神社(たかやまいなりじんじゃ)
住所 :つがる市牛潟町鷲野沢147-1
電話 :0173-56-2015
駐車場:無料(100台)