外国人観光客をまとめて連れて行きたい。そんな場所が三重県伊賀上野の伊賀流忍者博物館です。くノ一のお姉さんがからくり満載の忍者屋敷を案内しつつ解説。手裏剣体験や忍者ショーも。
外国人を連れて行きたい博物館
モンゴル出身の旭鷲山。最初に日本に来たときは、窓際で眠るのが怖くて仕方なかったのだとか。ニンジャが夜中に忍び込んで刺されたらどうしようと本気で思っていたからなんですって。
その一方で以前アメリカ人に「ニンジャって中世のドラゴンや魔術師みたいなおとぎ話の登場人物なんでしょ」と訳知り顔に言われたことがあります。うーん、それも違うんだけど……。
雪の中を忍者屋敷見学
でも伊賀流忍者博物館へ連れていけば外国の方の誤解がとけるに違いありません。この日は大寒波が訪れていて途中吹雪く、吹雪く。それでも向かうよ、珍スポット。まずは忍者の住まい忍者屋敷へ。
くノ一お姉さんの解説ツアー
黒い衣装の忍者お兄さん、赤い衣装のくノ一(くのいち)お姉さんが数名待機していて、観光客それぞれにつきそって解説ツアーをしてくれます。私には丸顔のキュートなお姉さんくノ一が担当。「敵が来たとき、こんなふうに隠れたんですよ」と隠し戸やどんでん返しを見せてくれました。す、素早い。
忍者ショーの役者さんがガイド
本当の忍者みたいに素早いのも、おそらくここの忍者ショーの役者さんだからでしょうね。滑舌も良くて解説も面白い。熱心に教えてくれるので、こんなところに刀が、あれここには脱出経路が、おっとあそこには忍者が忍んでいるぞ!と私もいちいち小学生のように驚きます。
400点もの忍具展示は世界一
忍者屋敷ツアーが終了すると次は忍者体験館へ。ここは本物の手裏剣や忍具が400点も展示してあります。「忍具の展示は世界一」とパンフレットにありますが、そもそも日本一の時点で世界一なような。水の上を歩く水蜘蛛に乗れる体験もありますよ。
手裏剣打ちは雪で中止
一つ残念だったのが忍者ショー。雪のために中止だったのです。「手裏剣打ちもできます」とのことだったので、もう投げる気満々だったんですよ。気を取り直しておみやげ物屋さんを覗くと、忍者グッズがずらり。本物の手裏剣もあるよー! でも1個数千円もするから投げてなくしちゃったらイタイなあ。
忍びの里ならではの伊賀上野城
ついでに伊賀上野城にも行ってみました。城内はこの時期ものすごく寒いです。板張りの床からくる冷気で体がゾクゾク。上野城の特徴として、深さ100メートルの忍井戸があるんですよ。
忍者が通った忍びの井戸
この井戸の抜け穴は、城を中心に四方に通じていて外部との連絡、食料の運搬、忍者の通り道に使ったとか。さすが忍者の土地柄、城もひと味違いますね。
外国人観光客に訪れてほしい
忍者博物館もそうだったのですが、3連休だというのに全然人がいません。もったいない。外国人なんか、すっごく喜びそうなスポットなのに。だって忍者と城ですよ。首都圏にあったら、外国人の大人気観光スポット間違いなしですよ。(2006年01月07日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
伊賀流忍者博物館(いがりゅうにんじゃはくぶつかん)
住所 :三重県伊賀市上野丸之内117
電話 :0595-23-0311
入館料:大人756円
時間 :09:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:12月29日〜01月01日
駐車場:有料
関連URL:忍者伊賀-伊賀流忍者博物館