日本には人工のピラミッドではないかと噂される山がいくつかあります。富山県の尖山もその一つ。奇書『竹内文書』において「アメトツチヒラミツト」であると言われている立山麓の山です。
とんがりやまは人工のピラミッド!?
尖山は「とがりやま」と言いますが、地元では「とんがりやま」と呼ばれて親しまれています。標高は559m。その名の通り先端が尖った美しい三角形をしており人工のピラミッドではないかと言われています。
日本三大奇書『竹内文書』のピラミッド説
ピラミッド説の根拠になっているのが、戦前に発表された竹内巨麿(たけうちきよまろ)の『竹内文書(たけうちもんじょ)』。学研『ムー』の愛読者なら当然ご存知でしょう。古代の富山や石川は世界の中心で、モーゼ、キリスト、釈迦が日本を目指して集合したというトンデモ説が書かれた日本三大奇書の一つです。
当ブログの読者にはおなじみのキーワード
これまでも当ブログでは『竹内文書』や日本ピラミッドについては何度も取り上げてきました。私はこの手のものが大好きなのです。ただしこのブログは登山ブログではないのであくまでもゆるーく、遠くから「ほほう、これがピラミッドとな」と眺めるにとどめていますが。
ストーンサークル? 磁気異常? UFO?
『竹内文書』だけではなく、登山道に石垣風の石組み(※)があったり、頂上にストーンサークルのような巨石が並んでいたり、その山頂の岩の一部に強い磁気異常(※)があったり、尖山上空で昔からUFOのような不思議な発光現象が見られたりすることから、尖山はピラミッドなのではないかと昔から噂されていました。
しかし肝心の『竹内文書』は戦災で焼失
第24代天仁仁杵身光天津日嗣天日天皇(アメニニギミヒカリアマツヒツギアメヒノスミラミコト)の神宮が建設されたのが尖山ではないか、また古代の天皇の天の浮舟(アメノウキフネ)の飛行場があったのではないか──という説があるものの、『竹内文書』自体が戦災で焼失しており、原典にあたることができない状態のためはっきりしません。
オカルトマニアの心をくすぐるトンデモ説
なんともオカルトマニアの心をくすぐるお話ではないですか! そんなことを話しながら旦那さまと登山道入り口からブラブラと歩きました。これが単なるトンデモな嘘話だったとしてもワクワクしますよね。私はこういうことを大真面目に話せる人と旅をしたいです。
ハイキングには方位磁石を忘れずに!
今回は登山目的ではないので途中で引き返しましたが、尖山は登山道から小一時間で山頂に着くので、軽いハイキング感覚で登れる山です。山登りがお好きな方はぜひ。そうそう、山頂で地場を確かめるために方位磁石をお忘れなく!(2017年11月05日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
尖山ピラミッド(とがりやま・とんがりやまぴらみっど)
住所 :富山県中新川郡立山町栃津