阪神淡路大震災の被災状況を保存「神戸港震災メモリアルパーク」【兵庫】

震災メモリアルパーク
傾いた街灯、ひび割れた地面──ここは兵庫県神戸港震災メモリアルパークです。阪神淡路大震災の記憶を留めるために、メリケン波止場の一部を当時の被災状況そのままに保存しています。

1995年01月17日の阪神淡路大震災の記録

震災メモリアルパーク
1995年01月17日、午前05時46分。明石海峡付近を震源地に兵庫県南部地震が発生しました。4万人以上の死傷者という大惨事を引き起こした巨大地震です。神戸港のメリケン波止場の震災メモリアルパークは当時の被災状況や復興の様子を後世に伝えるために作られました。

甚大な被害を受けた神戸港

震災メモリアルパーク
巨大地震によって神戸港の116キロに及ぶ水際線が被害を受けました。物揚場、コンテナターミナルが破壊され物流に大きな影響を及ぼし、経済的な大ダメージとなりました。六甲アイランドのコンテナバースも大きなひび割れができています。

モーターボートの特別競走で支援資金を搬出

震災メモリアルパーク
阪神淡路大震災復興として、モーターボート競走関係者の協力により特別競走が実施されて、総額71億円の支援資金が搬出されました。神戸港震災メモリアルパークはその資金による復興事業の一つ。柵で囲まれた港の一部が当時そのままに残されているのです。

粉々になったアスファルト、傾いた街灯

震災メモリアルパーク
アスファルトの地面が、板チョコを割るように粉々になっています。街灯も傾いたまま。地震のすさまじい破壊力に震える思いです。いきなりこんなふうに地面が割れて飲み込まれたらと思うとゾッとします。もう四半世紀が経とうとしていますから人々の記憶も薄らぎつつありますが、実際に足を運ぶと当時の記憶が蘇ります。

ここだけ時間が止まっているような風景

震災メモリアルパーク
完全に復興した神戸港ですが、ここだけ時間が止まっているような奇妙な感覚を覚えました。震災メモリアルパークにはパネル写真なども野外展示されています。地震大国に生きる私達にとって大切な場所だと思いました。(2018年05月04日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

神戸港震災メモリアルパーク(こうべこうしんさいめもりあるぱーく)

住所 :兵庫県神戸市中央区波止場町2
電話 :078-327-8981
休業日:なし
時間 :9:00~22:30(映像放映)見学自由
入場料:無料
駐車場:有料

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