日本で2番目に上手い似顔絵師!? 昭和レトロ博物館「氷見昭和館」【富山】

氷見昭和館
これは驚き! 昭和30年代〜40年代の氷見市駅前商店街が建物の中にすっぽり入っています。懐かしい雑貨や電化製品がぎっしり。でも一番すごいのはオーナーの苦楽多みきよしさんです。

予定にはなかったけど急遽探訪

氷見昭和館
氷見昭和館(ひみしょうわかん)は、富山珍スポット旅行の予定にはありませんでした。しかし氷見市内をクルマで走っていると「氷見昭和館」と書かれた手作り看板の文字が目に入り、急遽探訪することに。こ、これは猛烈な珍スポットの予感がする! もう20年もこんな旅を続けているから勘が働くようになっているのです。

明らかに異彩を放っている外観

氷見昭和館
案内看板に従って探していると明らかに異彩を放つ建物が見つかりました。屋根の上にパトカーが乗っているし、レトロな映画看板や古びたサトちゃん人形が飾られています。のぼりには「日本で2番目にうまい似顔絵師」と描かれていますよ。ここはいったい???

昭和30年台の氷見市駅前商店街をまるごと再現

氷見昭和館
なんと! 昭和30年代の氷見市駅前商店街がまるごとすっぽり建物の中に入っているではないですか。ああ、あったあった。子供の頃タバコは自販機じゃなくてこういうとこで売ってたわ。おばあちゃんが居眠りしながら座ってたっけ。

オーナー・苦楽多みきよしさんにお話をうかがいました

氷見昭和館氷見昭和館のオーナーさんは似顔絵師としてご活躍されている苦楽多みきよしさんこと、蔵田幹善さん。65歳。2011年04月29日に空き家を購入して、趣味で集めていた昭和レトログッズを展示する博物館をオープンしました。

お話し好きで楽しい苦楽多みきよしさん

氷見昭和館
所狭しと並べられたおもちゃ、電化製品、雑貨、時計、カメラ……。苦楽多さんはひとつひとつ指差しながら説明してくださいました。とても話し好きで面白い方です。一瞬で惹き込まれましたよ。私こういう方大好き!

苦楽多さんご本人による手作りのお店

氷見昭和館
館内には二階も設けてあり、階段をのぼると昔の商店街そのままにカメラショップ、酒屋さんなどが並んでいます。ちゃんと瓦が乗った屋根まで作ってある懲りよう。これなんと全部苦楽多さんご本人が手作りされたものなんですって。

特に40代以上の昭和を知る方々にオススメ

氷見昭和館
もう平成の世の中になって30年も経ちますから30歳以下の方は昭和を知らないわけですすよね。若い方はこういったものが懐かしく感じるかどうかはわからないのですが、私のような四十路以上の人にとってはいろんな思い出の引出しが開くグッズ満載で、たまらなく郷愁を感じるんですよね。

インベーダーゲームの個人的な思い出

氷見昭和館
あっ、テーブル式のインベーダーゲームだ! 個人的な話ですが。私の父親はテレビでインベーダーゲームのことを知ったその日に名古屋からクルマを飛ばして、東京にテーブル式のゲームを仕入れに行きました。父は後のインベーダーブームで一財産儲けたインベーダー長者なのです。私の家にはたくさんインベーダーのテーブルがあって、無料で何度も遊べました。「名古屋撃ち」って知ってますか?

ジュークボックスの個人的な思い出

氷見昭和館
ジュークボックスもあるではないですか! 商才ががあった父はジュークボックスにもいち早く目をつけて、あちこちの喫茶店に卸す仕事もしました。だから家にはレコードが詰まったダンボールがたくさんありました。子供の頃は箱の中のレコードを漁って、すでに懐メロとなっていたピンクレディーやキャンディーズを繰り返し聴いてました。

超レアもののピンクレディー「SOS」

氷見昭和館
苦楽多さんがそのピンクレディーの「SOS」のレコードを指差して教えてくれました。これピンクレディーコレクションの中でもレア中のレア。なぜなら冒頭にモールス信号が入っている初期版だから。実はモールス信号は電波法により放送することができないんです。だから後に作られたSOSのレコードはモールス信号がカットされているんですって。

【動画】ご自身で修理されたジュークボックス

このジュークボックスも苦楽多さんご自身が修理して聴けるようにしたものなんですよ。SOSのレコードを特別にかけてくださいました。わあ、懐かしい! この動画では著作権の関係で後半をカットしましたが、最後まで聴かせてもらいましたよ。今でも全部歌詞を暗記していたことに自分で驚きました。

常連さんも集うあたたかい博物館

氷見昭和館
次の珍スポットが時間厳守だったので氷見昭和館には長くいられなかったのですが、半日ぐらいもっとゆっくり見ていたかったなあ。常連さんらしき人たちがテーブルでコーヒー片手に苦楽多さんとおしゃべりを楽しんでいました。そんなあたたかい雰囲気も魅力の一つです。

苦楽多さんに似顔絵を描いていただきました

氷見昭和館
そうそう、苦楽多さんは「日本で2番目に上手い似顔絵師」でしたよね。ということで、旦那様と私の似顔絵を描いていただくことになりました。サラサラと鉛筆を動かして15分後。に、似てる〜!(でもお見せできませんが) カメラで撮影していたらちゃっかり苦楽多さんもピースサイン。おちゃめですねー。

あなたのお家に昭和の思い出の品はありませんか?

氷見昭和館
壁にこんな張り紙がありましたよ。

お宝をさがしています

ご家庭の物置などに置き去りにされた箱の中などを一度調べてみて下さい。箱を開けるとタイムカプセルのように当時が思い起こされてきます。氷見昭和館では昭和の思い出の品々を収集し末永く後世に伝えたいと考えています。まだまだ未完成な氷見昭和館です。ともすれば捨てられてしまう眠っている昭和の品々を譲って頂けないでしょうか?

富山のみなさん、ぜひお家の物置、納戸を探してみて下さい。昭和レトログッズを寄付されたら、苦楽多さんきっと喜ばれると思いますよ。(2017年11月03日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

氷見昭和館(ひみしょうわかん)

住所 :富山県氷見市柳田526-1
電話 :0766-91-4000(ショーワ)
休業日:水・木曜日
時間 :09:00~18:00
入場料:高校生以上500円
駐車場:無料
関連URL:昭和体感&似顔絵喫茶 – 氷見昭和館 – 公式ホームページ

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