(閉館)日本で最初にできた草分け的な秘宝館「男女神社秘宝館」【徳島】

男女神社秘宝館
徳島県阿波市の男女神社(おめじんじゃ)秘宝館は日本最初の秘宝館です。館長であり神社の宮司でもある、阪東照夫氏に直接お話を伺うことができました。

男女神社秘宝館は閉館しました。阿波市観光協会の方によるとオーナーの阪東さんはご高齢で施設に入られたとのことで、秘宝館自体も2017年のはじめに閉館されたそうです。大変残念です。楽しい思い出をありがとうございました。

減り続ける日本各地の秘宝館

男女神社秘宝館
昭和の時代、1970年ごろから日本各地にオープンした秘宝館。かつては50ヶ所以上あったとも言われます。ところが平成になってからはブームも去り、その半数以上が廃館になってしまいました。男女神社秘宝館は現在も開館しているそうです。

事前連絡してみると……

男女神社秘宝館
バッタバッタと秘宝館が潰れている昨今ですから、旅行前に阪東さんに電話連絡をして取材したい旨を伝えました。めったに訪れる人もいないらしく、そんな遠くから? わざわざ?と何度も聞かれました。でも訪れてみるとシャッターが閉まっていて不安。まさか忘れてしまったのだろうか……。

一室に浮世絵、刀剣、甲冑のコレクション

男女神社秘宝館
声をかけると初老の男性が出ていらっしゃいました。この方が阪東さんで、館長(&宮司)自ら館内を案内してくださいました。国際秘宝館とかを想像していたので予想外に小さな一室。3方の壁が展示ケースになっていて、中に浮世絵の春画が並んでいます。喜多川歌麿かしら。

刀剣や甲冑もあるので全体的には和風な感じです。秘宝館というよりは、個人のコレクションを並べたお部屋ですね。骨董品が多いのでどぎつさは全くありませんでした。

畳敷きの拝殿でご神体と対面

男女神社秘宝館
つづいて鳥居をくぐって、拝殿(?)の建物の方へ移動。畳敷きの和室に上がらせて頂きます。阪東さんが、神社の由来、歴史、ご神体についてお話してくださいました。部屋の正面に仏壇のようなスペースがあって、そこにご神体があります。ご神体は天照大御神像の左右に男性器、女性器像が安置されている形。他にも陰陽石、陰陽木、仏像やおみやげ物がたくさん置かれていました。

阪東さんの名調子の解説

ご利益は夫婦円満、子宝、安産、縁結びなど。朗々と語る阪東さんの口上は手慣れたもので、一時はここにもたくさん観光客が訪れたのかなあと思いました。でも阪東さん、調子が乗ってくるとどんどん別のお話に脱線してしまいます。どこそこの観光地が面白かったとか、あの温泉が体に良いとか……。阪東さん、秘宝館のこともっと教えてください〜。

もうお話を聴くことはできない

男女神社秘宝館
阪東さんは二代目の宮司さんで、お父様がこの男女神社秘宝館を設立されたのだそうです。コレクションはちょっと地味だけれど、阪東さんのお話はかなり面白かったです。またぜひお話をうかがいたいなあ。(2009年05月06日訪問)【麻理】

追記(2016年06月11日)

読者の蜜ジローさんよりご連絡がありました。閉鎖されてしまったとの情報もありましたが、入館できたとのことです。心から安心しました。ぜひ末永く続いてほしいスポットです。

追記(2017年09月11日)

読者のYさんよりご連絡がありました。

表札がある人家には人気が無く、チャイムも無かったので実際に秘宝館の方に会うことは叶いませんでした。勿論秘宝館にも入れませんでした。外観は草が結構ぼうぼうで鳥居もありませんでした。

阿波市観光協会の方によるとオーナーの阪東さんはご高齢で施設に入られたとのことで、秘宝館自体も2017年のはじめに閉館されたそうです。大変残念です。楽しい思い出をありがとうございました。

参考文献

地図&情報

(閉館)男女神社秘宝館(おめじんじゃひほうかん)

男女神社秘宝館は閉館しました。阿波市観光協会の方によるとオーナーの阪東さんはご高齢で施設に入られたとのことで、秘宝館自体も2017年のはじめに閉館されたそうです。大変残念です。楽しい思い出をありがとうございました。

住所 :徳島県阿波市阿波町桜ノ岡143−8
住所 :0883-35-2634
時間 :08:00〜18:00
休業日:年中無休
入館料:500円

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